title: OpenRefine の利用例 description: OpenRefine を利用している人たち hide_table_of_contents: false
OpenRefine の利用状況
OpenRefine は散らかったデータを整え、形式を変換し、外部サービスやデータと連携させるための無償オープンソースツールです。プログラミングやクエリ言語の知識がなくても、インタラクティブに不整合を見つけて修正したり、外部データベースと照合したり、追加データを取得したりできます。作成したワークフローは抽出して別のデータセットにも適用できます。
月平均 15,500 回ダウンロードされ、学術論文では年間約 800 件引用されています。
ユーザーコミュニティ
使いやすさと柔軟性から、多様なコミュニティや業界で活用されています。
- ジャーナリスト・メディア: 調査報道や分析、可視化に向けてデータを整備。
- GLAM(美術館・図書館・公文書館・博物館): 作品や文化遺産のカタログ情報をクレンジングし、品質を高めます。
- ウィキペディアン/ウィキメディア貢献者: Wikidata や Wikimedia Commons などの構造化データを管理・改善するための定番ツール。
- 研究者: 社会科学・自然科学・医療分野など幅広い研究データの整形に利用。
- データアナリスト/データサイエンティスト: 解析前の前処理やクレンジングでデータ品質を確保。
- 教育者・トレーナー: カリキュラムやワークショップに組み込み、データ整形のスキルを教える用途で活躍。
以下の図は 2024 年のユーザー調査 で回答者が所属を感じているコミュニティを示したものです(複数回答あり)。
学術論文での引用
OpenRefine は研究にも幅広く活用され、論文でも引用されています。引用する際は Zenodo DOI-10.5281 をご利用ください。下記グラフは Google Scholar で次の語句を検索した結果から、年ごとの引用件数をまとめたものです。
(*)2025 年の値は 2024 年 7 月 15 日時点までの集計です。
フォーラム統計
2022 年 11 月、Google グループのメーリングリストから Discourse フォーラムへ移行しました。
2025 年 7 月 15 日時点の直近 12 か月では:
コントリビューション統計
以下はメインの GitHub リポジトリ(コード・デザイン・翻訳)での活動状況です。ドキュメントは別リポジトリで管理しています。
2025 年 7 月 15 日時点の直近 12 か月では:
- アクティブな GitHub コントリビューター 22 人
- Issue は 163 件作成、157 件クローズ
- マージされた PR 212 件(dependabot 由来を除く)
下図はメインリポジトリの年間平均アクティブ貢献者数5です。リアルタイムの活動状況は GitHub Pulse や GitHub Traffic でも確認できます。
(*)2025 年の値は 2025 年 7 月 15 日までの集計です。
Footnotes
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git log --all --pretty="%an" | sort | uniq | wc -lで算出 ↩